◆ ウカウカ氏は語る ◆
その日はなんやら胸がザワついたもんで
早めに家に帰ったんだったらぺ。

家に入るとでっかい花が横たわり・・・
でっかい水たまりがひろがり・・・
「おまえ様」の雑な行動がこういう結果を生みだすということに
ワシもずいぶん慣れてきたので
驚きはしなかったけっども・・・

・・・ほったらこといってもここの花は
ハサミで切れるわけでもないシロモノだっからよ
なんとなく切ってくるのは考え物なんだっぺ

そもそも花を活けるっちゅうことはだな
その人のこころを見せることなんだっぺよ

ま、こんなもんだっぺ。
◆◆◆
夕方帰ってきた「おまえ様」は
夜ごはんの支度をするでもなく、花を愛でるでもなく・・・
クマのようにのっしのっしとぐるぐると・・・
家中を歩き続けたっぺ・・・
ワシが空腹を訴えるとようやく・・・
しかしそれでも
部屋の隅のほこりをかぶった箱の中から
インスタント麺を出してきてテーブルにのせたんだっぺ。
そしたらなんと!なんということだったらぺ!
「おまえ様」ときたら!
インスタント焼きそばにジャムを!
野菜とはいえ甘いジャムを!
トッピングして食べやがった!
ワシのデリケートな感性はとてつもない衝撃を受けたんだったらぺ・・・
こんな人間の作るごはんを・・・これから先食べていて良いのだろうか・・・
深い闇が見えた瞬間だったらぺ。
・・・・さすがに「おまえ様」も一口食べてしかめっつらして考えこんでいたっぺ・・・・

時々ため息のような音が聞こえてくるもんだっからよぅ
ワシもなかなか眠れないんだったらぺ。
しかしワシは「喫茶ウカウカ」のマスターだっからよ
絶妙な味覚には睡眠は大切だっからな
もう眠ることにするっぺよ。
ワシのザワついた一日はザワついたまま終わるっぺ。

しっかしよ、
こんな夜もあるもんだったらぺ。
ほんじゃあまあおやすみなさいよ。


